K10?K18?知っているようで知らない貴金属の色味の違いとは

ふとジュエリーボックスを見たとき。お気に入りの10金のリングが買ったばかりの頃と、なんだかジュエリーの色が変わってきているかも・・・???そんなふうに感じたことはありませんか?

実は、10金(K10)はそもそもが鋳造の際に都度色味が変わってくる金属なのです。
そして、出来上がったすぐのものと、店頭にしばらく置いたものでは18金(K18)であっても色味が違ってきます。

18金と10金の違い

金は配合されている金の割合で呼び方が違ってきます。
24/24金が配合されているものがK24、純金です。それに対して
18/24金が配合されているものがK18,18金、
10/24金が配合されているものがK10,10金です。

24から引いた残り、18金だったら24-18の6に何を入れるかによってピンクゴールドになったり、ホワイトゴールドになったりイエローゴールドになったりします。この混ぜる金以外の金属を「割金(ワリガネ)」といいます。

金の色は全部一緒?

実は、この「割金」は金の色をより美しく出すために鋳造を請け負う会社が色々と配合をしています。
その配合は企業秘密になっており、企業各社がより美しく、加工がしやすくて傷がつきにくなるように配合を工夫しています。
K18の場合、18/24が金であれば、その他の金属(主に銀や銅)の配合率が違っていても問題ないということになります。

そしてこの配合率ですが、実は配合が同じでも、鋳造するロットによって赤みが強く出る場合と黄色みが強く出る場合とがあります。
0.01gの違いが色になって出てくるイメージです。
比較的K18は同じ色味で上がってきやすいですが、金の配分より割金の配合が多くなるK10の場合
(10/24なので金の配分よりも割金の方が多くなります)その色味の差はどうしても出てしまいます。

金は劣化しないんだよね?

純金は時間が経っても腐ることはありません。
しかし、実はK18であっても1年以上経つと色味が違ってきます。その理由は割金に使っている銀や銅の成分です。

銀って硫黄の温泉につけると真っ黒になりますよね。
温泉につけなくても、しばらく使わないで放っておくと黒く変色します。
銅も、たとえば10円玉もピカピカしていたのが流通するにつれて茶色っぽく変色します。
その理由は空気中に含まれている硫化水素(硫黄)と化学反応(結合)を起こし、「硫化銀」という物質に変わるからです。
ちなみに硫黄と反応することを「硫化(りゅうか)」と言います。

厳密にいうと仕上がった直後から変色は始まるため、
K18の製品でも、店頭に1年以上展示されていた商品の金の色と出来上がったばかりの色は異なってくるのです。

極端な話、真空中であれば変色しないという事なので
店頭に置いて、お客様に試着してもらうことで変色するスピードはどうしてもが早まり
表面を洗浄やクリーニングしたとしてもその色味は金属の中の方から出てくるので
防ぎようがないというところです。(バフを当てて一皮剥けば話は別なのですが)

色味が揃うことを重視する方は、金メッキをすることで統一することはできますが
都度メッキ代がプラスになってしまうので悩ましいところですね。。。。

アンリガトウで提供しているジュエリーデザイナー養成講座では
こういった情報もお伝えしていきます。講座受講中はメール相談が無制限で可能なので
これどうなんだろう?ここちょっと聞きたい!という場合も気軽に聞くことができます

講座説明会はzoomを使用したオンラインで随時行なっております。
ぜひお気軽にご相談ください。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
アンリガトウジュエリー学園には
ジュエリーデザイナーになりたいあなたが最短ルートを取れるための方法があります。

カウンセリング重視で受講者のためのカリキュラムを都度作成する
ジュエリーデザイナープロデュース講座は現在生徒募集中。
お気軽にお問い合わせくださいね!

※各種講座リクエスト、ご質問、各種日程相談はお気軽にどうぞ
>