石座サイズが合わない時の選択肢・フルオーダー・セミオーダーそれぞれの違いとメリット

リデザインには石枠(石が留まる爪の部分)を1から手作りするものと
既成品の枠を組み合わせて作る方法の2種類があります。
ネックレスのフルオーダー~既成石座の「価格」目安についてはこちら
今日は、ネックレスリデザインをお考えの方向けに
その「違い」についてまとめてみました

フルオーダー石座のメリット・デメリット

メリット

お持ち込みになった石についてその石のためだけに枠を作ります。
いわば完全オーダーメイド。

お持ち込みになったジュエリーから
石を外して、その石にぴったりの枠を作ります。
なのでその石に対して「ベスト」なものを作ることが可能。
石座にイニシャルを入れたり(上のデザインは小文字のaの空間に石を入れたデザイン)
お好きな形を入れることができます。

デメリット

ただ、1点ものの完全手作りなので、お値段も高めです。
ネックレスのオーダー、オリジナル石座、既成石座お値段比較はこちら

既成枠の石座メリット・デメリット

既成枠とは「既製品」の「石枠」という意味。
ジュエリーパーツ屋さんには、石によってサイズごとに選べるよう、
金種(金属の種類)ごとに大量生産された「石枠」が並んでいます。

既成石座を使うメリット

私は必ずしも「すべて手作り」がいいとは実は思っておりません。
「手作りする必要がないもの」は上手に既成枠を組み合わせたらいいと
思っております。
お持ち込みになった石がたとえば
0.300ctのダイヤモンド、で既成枠の石座が0.3ctのものがあるのであれば
活用したほうがいいと思います。
そのほうがお手頃に作成可能ですし、
「作る必要がない」ものを「わざわざ」作ることはないですよね。
石目(大きさ)がはまれば(使えるサイズであれば)
お得にリフォームが可能!

既成石座デメリット

お手頃にリフォームができる便利な「既成枠」ですがデメリットもあります。

デザインが決まっている

既製品の石座は「決まった形」という制約があります。
爪の本数は4本か6本。
石座の形も2~3種類。

あるものの中から選んで作成することになります。
なので「ここもうちょっとこうだったらな」ですとか
石座にイニシャルを入れたデザインにしたい!といった場合は
既製品を選ぶことができません。逆に1点づつ手作りするフルオーダーであれば
「ほんのちょっとこここうしたい」が可能ということです。

「石座にデザインがある」ってどんなもの?


石座がイニシャルになったネックレス
これぞ手作りでないと作れないネックレス。
イニシャルは小文字の「a」がモチーフ。
石座の「a」の空間に誕生石を留めております。
こういった「表からは見えない、自分だけのおしゃれや楽しみを
デザインできるのはフルオーダーの特権ですね。

石目が合わないものは「ぴったり」とはならない

既成枠は大量生産で作成しますので
アベレージで「留められる範囲の石目(石の大きさ)」が決まっています。
たとえば
0.3ct用の石座は、0.25~0.35ctくらいのものが入ります。
0.4ct用の石座は、0.35~0.45ctくらいのものが入ります。
*石座のデザインによって「留められる石の大きさの範囲」は異なります。

なので、0.3ctの枠の次のサイズは0.4ct、だった場合
0.35ctの石をお持ちだったら「どっちかに寄せて」留める必要があるのです。
0.35ctの石を0.3ctの枠(ちょっと小さい)に留めると「ちょっと窮屈」に
0.4ctの枠(ちょっと大きい)に留めると「ちょっとゆったり」になる。
お洋服をイメージしてもらうと分かりやすいですね。
でもぱっと見にそうは見えないように、
石留職人が手作業で石を留めていくのです。
ぶかぶかにみえないように&窮屈にみえないように。
それってすごい技術なのが伝わりますでしょうか?

石の規定サイズが「飛んで」しまう

既成枠の石座は、0.3ct用、0.5ct用、0.7ct用、1.0ct用と
世間一般のお客様が選びやすいサイズが市販されています。
でも天然石はすべて人の手が入ってカットされていますので
そんなにぴったりの石目(石の大きさ)にはなりません。
さらに宝石は一般的に「大きいほうが価値が高く」なりますので
ルース(枠に留まる前の裸の状態)で一番綺麗にカットができるように
磨かれます。
なので0.8ctとか、0.6ctとか、
「既成の枠にはまらない」サイズのものが研磨されるのです。
さらに1ctを超える枠が、あまり市販されていない!のです。
あまり流通していないサイズのものだったり、
作ってもたくさん売れないサイズだと既製品としては「作らない」ということ。
そういう場合は1からの手作りを選択するしかなくなります。

金属の種類によって販売される数が違う

プラチナではこの石座があるのに、
K18ではない、とかK10ではない、とか。
またはイエローゴールドではあるけれどピンクゴールドになるとぐっと数が減ります。
プラチナで10型あったとして
イエローゴールドでもつくられているのがそのうちの5型
ピンクゴールドでもつくっているのがそのうちの1型、くらい数が少ない!のです。

アンリガトウオリジナル石座

ンリガトウではオリジナルの石座があります。

メリット

0.5ct と1.0ctの2つですが、これはオリジナルの「型」があるので
素材を選ぶことが可能!
SV925、K10,K18,Pt900,Pt950,Pt999まで、お好きなものを選べます。
*お値段は金属の種類により異なります。
お持ちの石が0.5,1,0ctでしたらとってもお得にリフォームが可能。

デメリット

今、私の手元にあるのは0.5ctと1.0ct用なので
それ以外の石目をご希望の場合は、フルオーダーか既成石座を選んでいただくしか
方法がありません。。。

既成枠が使えなくても

「ちょっと高くなるけど」お気に入りを作れるチャンス!と
とらえていただけてもいいと思うのです。
せっかくあなたの手元にご縁があって届いた石。
ぜひあなたにぴったりのジュエリーとしてご活用してあげてくださいね!
女性は特に男性よりも宝石や鉱物(貴金属)から
パワーストーンのような効果を「受け取りやすい」と言われています。
タンスにしまわれたまま、置物としての宝石ではなく
素敵なプリンセスであるあなたを彩るアイテムとして、ぜひ活用していただけたらと思います。

 

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