プラチナは硬い?柔らかい?意外と知られていない「プラチナ」のこと

ジュエリーショップでよく聞かれる質問のひとつに、
「ゴールドは柔らかいけれど、プラチナは硬いんですよね?」
というものがあります。

実はこの考え方、半分正解で、半分誤解でもあるんです。
先日とある宝石店で「プラチナは柔らかいので歪むのは当たり前ですよ」
と言われて驚かれた、という方がいらっしゃいました。

今回はその理由を、ジュエリーデザイナーの視点からわかりやすくお伝えします。

プラチナは「やわらかくて粘り強い金属」

プラチナは確かに「柔らかい」金属です。
ここで言う柔らかいとは、「傷がつきやすい」「形が変わりやすい」
といった性質を指します。

ゴールドやシルバーと比べても、プラチナは薄くのばしたり、
細く伸ばす性質がとても高いのです。

しかし「柔らかいから壊れやすい」わけではありません。
むしろ、折れずにしなやかに変形するため、
粘り強く耐久性があるとも言えます。

これはプラチナが婚約指輪や結婚指輪の素材として
長く選ばれてきた理由のひとつです。

ゴールドとの違い

「柔らかさ=弱さ」と考えると誤解が生まれます。
18金(K18)は、金75%に銀や銅を25%混ぜて作られています。
そのため、合金の配合次第で硬さを調整できるのが特徴です。

一方でプラチナは、Pt900やPt950などと表示されるように、
90%以上がプラチナ。残りの数%にパラジウムやルテニウムなどを混ぜて
強度を補強しています。
純度が高いため、ゴールドよりも「しなやかで柔らかい」感覚があるのです。

つまり、

  • ゴールドは「割金(金以外の金属)」で硬さを調整できる

  • プラチナは「高純度ゆえに柔らかさが残る」

この違いが「プラチナは柔らかい」という印象につながっています。

歪みやすい=安心して使えない?

「柔らかいなら、すぐ曲がっちゃうの?」と心配になるかもしれません。
でもご安心ください。プラチナは柔らかいからこそ
欠けにくく、割れにくいという大きなメリットがあります。

例えばリング。硬い金属だと、ある日突然
「パキッ」と割れるリスクがあります。
しかしプラチナは少しずつ変形して衝撃を逃がすため、
壊れる前に「歪み」というサインを出してくれるのです。
これはジュエリーを長く安心して使う上で、とても大切な性質なのです。

プラチナの「柔らかさ」とどう付き合うか

日常で気をつけたいのは、

  • 強い力を加えない

  • 重いものを持ち上げるときは外す

  • スポーツのは外す
    よく変形するのが「ゴルフクラブを握った時」や「引き出物のような重いものを持った時」
    何にもしてないのに曲がった」と言うことはないのです。

  • 定期的に職人等のプロにチェックしてもらう

といったシンプルな習慣です。

また、プラチナは表面に小傷がつきやすいですが、
これは磨けば元の輝きがよみがえります。

むしろ「年月と共に味わいが増す金属」と考えると、その変化すら愛おしく思えてきますね!

プラチナの魅力を知るともっと好きになる

「硬いから安心」
「柔らかいから不安」

そうした単純な区分けではなく、金属にはそれぞれの個性があります。
プラチナの柔らかさは「壊れにくさ」「しなやかさ」

「長持ちする安心感」につながる、とてもポジティブな特徴なのです。

婚約指輪や結婚指輪にプラチナが選ばれてきたのも、この性質があるからこそ。
長く使うものだからこそ、変形しても修理・メンテナンスができるプラチナは、
まさに「一生の宝物」にふさわしい素材と言えます。

まとめ

プラチナは硬いと思われがちですが、実は柔らかくてしなやかな金属です。
その柔らかさがあるからこそ、

  • 割れにくい

  • 長く使える

  • 修理やサイズ直しがしやすい

というメリットがあります。

ゴールドもプラチナも、それぞれの良さがあり、選び方次第で
「あなたの物語を支える大切なジュエリー」になってくれますよ!